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京都大学 基礎科学系 大学院生各位

事業仕分け後の学術界の混乱は皆さんもよくご存知のことと思います。ノーベル
賞受賞者や各大学の総長、各学会が声明を発表し、文科省には多くのメール(2
日時点で19000通が届いているようです)が届いています。しかし社会的な関心
はスパコンなど大規模プロジェクトに集中しています。若手研究者の雇用に直結
する予算の縮減と、それによって失業する可能性の高い若手研究者の立場が社会
に十分認識されているとはいえません。

政府の行政刷新会議は先月30日、科学技術関連予算は事業仕分けの結果を尊重し
つつ、政治判断に委ねるとの結論を出しました。しかし、仕分け結果を覆すには
内閣に説明責任があると明言しています。また藤井財務大臣は1日、事業仕分け
の見直しはほぼ行われないという発言をしています。

事業番号3-21の、特別研究員事業に関する事業仕分け結果
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov13kekka/3-21.pdf
を読めばわかるとおり、一部の仕分け人は、若手研究者に支払われる報酬を、
「生活保護」「セーフティネット事業」ととらえています。このような事実誤認
に基づいて、多くの院生にとって重要なキャリアパスである事業が、代替となる
雇用を用意されること無く縮減されるのは不当であると言わざるを得ません。

上記のような判断が下された背景には、大学院生やポスドクの立場に対する誤解
が社会に蔓延していることが挙げられると思われます。現在大学院生である我々
は、このような誤解に基づく政策が継続された場合に最も影響を受ける当事者で
す。ですから、偉い先生方に頼るのではなく、我々が主体となって、意見表明を
行うべきだと考えます(政務官へのメールだけでは数に埋もれてしまう恐れがあ
ります)。当事者が声を上げなければ、誰が特別に配慮をしてくれるでしょう
か。この機会に我々の立場を広く理解してもらうとともに、窮状を訴えるべきで
あると考えます。

以下に記す文章を、地元選出の衆議院議員である前原誠司氏、および、主要政党
のうち、京都府連を持つ民主党、自民党、公明党、共産党、社民党に提出したい
と考えています。同時にプレスリリースを行い、パブリックなものにしたい
と思います。当事者が行動した、という事実が大事だと考えています。

賛同者が多ければそれだけ強い意味を持つと考えられます。皆様の賛同をお願い
します。賛同してくださる方は、名前と所属(分野がわかる程度までで結構です)、
今回の予算に関連した職位(あれば)を

kamonomana<at>zoo.zool.kyoto-u.ac.jp (浅原; <at>を@に変換)

までメールしていだたくか、もしくは名簿に記入をお願いします。
(取りまとめて送っていただいても結構です。)
これに関連したメールの題名は「事業仕分け」でお願いします。

例:京大太郎 理学研究科生物科学専攻 RA(GCOE)
  京大花子 農学研究科       学術振興会特別研究員(DC1)
*所属についてはおおむね専攻分野(物理や化学等)がわかる程度まで
 お願いします。理学研究科であれば専攻まで記入をお願いします。

12月10日(木)24:00を締め切りとしたいと思います。

個人情報は今回の署名と結果報告以外に利用しないことを確約します。
文章の提出等に関しては、以下のページで経過報告をする予定です。
http://www.toothedplatypus.com/jigyoushiwake.html

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管理人 浅原正和