おぶどぅろどんのページ〜カモノハシの世界へ〜     その他


中の人の素性とPublication。2017年11月25日現在 ※ここは現在更新を停止している古いページです
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 浅原  正和
 Masakazu ASAHARA


 好きな動物: かものはし

 カモノハシ…を含む哺乳類の形態進化を研究しています。
 研究内容や業績、連絡先についてはこのページの下の方をご覧ください。

略歴

 所属
 2006年4月〜2007年3月:京都大学農学部資源生物科学科 
生態情報開発学分野
 2007年4月〜2013年3月:京都大学大学院理学研究科 
動物系統学研究室 京都大学総合博物館
 2013年4月〜2015年3月:京都大学霊長類研究所 
系統発生分野
 2015年4月〜2017年3月:三重大学 教養教育機構
 2017年4月〜 愛知学院大学 教養部  

 学歴

 2007年3月 京都大学農学部資源生物科学科卒業
    同4月 京都大学大学院理学研究科生物科学専攻入学
 2009年3月 修士課程修了
    同4月 博士課程進学
 2013年3月 博士課程修了 博士(理学)

 職歴
 2009年4月〜2011年3月 京都大学 RA(グローバルCOEプログラム)
 2011年4月〜2013年3月 日本学術振興会特別研究員(DC2)
 2013年4月〜2015年3月 京都大学霊長類研究所 教務補佐員
 2013年9月〜2017年3月 中京大学国際教養学部 非常勤講師(担当:生物学)
 2015年4月〜2017年3月 三重大学教養教育機構 特任講師(教育担当) 
 2017年4月〜        愛知学院大学教養部 専任講師

 主な受賞歴
 2016年度 日本哺乳類学会奨励賞

Research Interests

動物の”かたち”をテーマに研究をしています。


研究の源流:
 幼い頃からのカモノハシ好きが高じて哺乳類の進化に興味を持ちました。哺乳類に特有な形質がどのように進化してきたかを、比較形態学によって明らかにしたいと考えています。哺乳類に特有な性質である、歯の形態の複雑性、多様性と異型歯性に興味を持っており、歯の形態がどのような機能をもち、どう適応進化してきたか、そこでどのような発生のしくみが進化してきたかという疑問に取り組んでいます。適応によって速やかに進化する形質と、系統的、機能的な制約のかかる形質を区別して理解することで、ゆくゆくは歯しか見つかっていないカモノハシの祖先たちの生態を復元できたらと考えています。


研究テーマ:

(1)変異性が形態進化に与えた影響
 変異性(変異の傾向)は、形態進化を拘束し、また促進するものとして、近年その重要性が議論されています。変異性は個体変異それ自体から推定されますし、変異性を生み出す要因となる発生のしくみや、ヘテロクロニーによる進化を可能にする、発生トラジェクトリにおける形態の変異などからも推定され得ます。そのようにして生み出された変異は自然選択や中立進化の源であり、形態進化の基礎となります。 私はこのような変異性自体が形態進化にどのような影響を与えてきたか、比較形態学の手法を用いて研究しています。なかでも、平行進化に寄与する変異性と発生メカニズムを明らかにすべく、頭骨と歯の形態進化に着目して研究を進めています。
 また、形態進化をアナロジーとして、企業の事業ポートフォリオや人事制度といった、”変異性”と”自然選択”が影響するさまざまな事象に関しても興味を持っています。

(2)生物多様性それ自体をデータセットとして用いる進化発生学
 実験室においてヒトがモデル生物を用いて遺伝子改変動物を作るように、自然界は種間変異・個体変異のレベルで、多様なGenotype-Phenotypeを持った生物を生み出してきました。現在の進化学が持っている複数のアプローチを用いることで、これらの多様性(表現型)を生み出した発生メカニズムや遺伝子に関する知見を得ることができると考えています。この手法の利点は、多額の予算を必要とせず、モデル動物では得られない表現型についての知見を得られることです。

(3)博物館標本の利用
 博物館標本は自然史学がその数百年の歴史で蓄積してきた、情報の宝庫です。これまで博物館標本は、分類学や生物地理学、進化学における適応進化の研究など、限られた分野の研究に用いられてきました。私は博物館標本をさまざまな分野で活用できないかと考えており、発生モデルの検討をおこなうなど、いくつかの試みを行っています。

(4)比較形態学の応用
 実験生物学のさまざまな分野において形態形質(表現型)の比較・解析が行われますが、多くの研究では単純な観察のみで発見できる、目立った変異に注目が集まる傾向にありました。一方で、比較形態学は形態それ自体を対象とすることから、さまざまな形態変異を検出する手法を生んできました。私は比較形態学の手法を用いて、今まで見過ごされてきた、(しかし重要性のある)変異を明らかにすることを目指し、他の分野の研究者と共同研究を行っています。


  キーワード/妄想
  ・哺乳類に特有な形質の進化
  ・歯の形態進化、歯式の進化
  ・形態進化における適応と拘束
  ・比較形態学、進化学の広範な応用
  ・基礎科学の自立

  理想の研究者
  ・大河内正敏
  ・バーバラ マクリントック
  ・ウォルター ロスチャイルド


Publications


原著論文(査読あり)

22) Asahara M ., Takai M. (2017)
 Estimation of diet in extinct raccoon dog species by the molar ratio method.
 Acta Zoologica 98: 292–299.

21) Asahara M ., Nishioka Y. (2017)
 Geographic variation of absolute and relative lower molar sizes in the Japanese macaque (Macaca fuscata: Primates, Mammalia).
 Zoological Science 34: 35–41.

20) Asahara M . (2017)
 Geographic variation of absolute and relative lower molar sizes in two closely related species of Japanese field mice (Apodemus speciosus and Apodemus argenteus: Muridae, Rodentia).
 Zoological Science 34: 26–34.

19) Lau ACC., Asahara M., Han SY., Kimura J. (2017)
 Craniodental Morphology of the Eurasian Otter (Lutra lutra) in East Asia.
 The Journal of Veterinary Medical Science 79: 144–152.

18) Asahara M. (2016)
 The origin of the lower fourth molar in canids, inferred by individual variation.
 PeerJ 4: e2689. 

17) Asahara M ., Koizumi M., Macrini T.E., Hand S.J., Archer M. (2016)
 Comparative cranial morphology in living and extinct platypuses: Feeding behaviour, electroreception and loss of teeth.
 Science Advances
2: e1601329. 

 *Science本体に紹介記事が掲載 The platypus's sixth sense cost it its teeth. Science 354 (6309): 192.

 *国内での報道:
   日本経済新聞(2016年11月28日・朝刊)、北國新聞(2016年11月27日・夕刊)、東京新聞(11月28日・夕刊)、伊勢新聞(2016年11月30日・朝刊)、毎日新聞(2016年12月3日・夕刊)、産経新聞(2016年12月9日・朝刊)、そのほかオンラインで40紙のサイトに掲載、マイナビニュース

 *海外での報道:
   Cosmos(オーストラリア)、Today's Science(米国)、Folha de S.Paulo(ブラジル)、Naturwissenschaftliche Rundschau(ドイツ)等で報道

16) Lau ACC., Asahara M ., Han SY., Kimura J. (2016)
 Sexual dimorphism of the Eurasian otter (Lutra lutra ) in South Korea: craniodental geometric morphometry.
 The Journal of Veterinary Medical Science 78: 1007–1011.

15) Asahara M ., Saito K., Kishida T., Takahashi K., Bessho K. (2016)
 Unique pattern of dietary adaptation in the dentition of Carnivora: its advantage and developmental origin.
 Proceedings of the Royal Society B
283: 20160375. 

 *三重大学Rナビにて研究紹介が掲載。

14) Saito K., Takahashi K., Asahara M ., Kiso H., Togo Y., Tsukamoto H., Huang B., Sugai M., Shimizu A., Motokawa M., Slavkin HC., Bessho K. (2016)
 Effect of Usag-1 and Bmp7 deficiencies on murine tooth morphogenesis.
 BMC Developmental Biology 16: 14.

13) Asahara M ., Chang C-H., Kimura J., Son NT., Takai M. (2015)
 Re-examination of the fossil raccoon dog (Nyctereutes procyonoides) from the Penghu channel, Taiwan, and an age estimation of the Penghu fauna.
 Anthropological Science 123: 177–184. 

12) Wolsan M., Suzuki S., Asahara M ., Motokawa M. (2015)
 Tooth size variation in pinniped dentitons.
 Plos One 10: e0137100.

11) Asahara M . (2014)
 Evolution of relative lower molar sizes among local populations of the raccoon dog (Nyctereutes procyonoides ) in Japan.
 Mammal Study 39: 181–184.

10) Asahara M . (2014)
 Shape variation in the skull within and between wild populations of the raccoon dog (Nyctereutes procyonoides) in Japan.
 Mammal Study 39: 105–113.

9) Nishizawa H., Asahara M ., and Kamezaki N. (2013)
 Ontogenetic scaling of the humerus in sea turtles and its implications for locomotion.
 Zoological Science 30: 211–216.

8) Asahara M . (2013)
 Shape variation in the skull and lower carnassial in a wild population of raccoon dog (Nyctereutes procyonoides ).
 Zoological Science 30: 205–210.

7) Asahara M. (2013)
 Unique inhibitory cascade pattern of molars in canids contributing to their potential to evolutionary plasticity of diet.
 Ecology and Evolution 3: 278–285.

6) Asahara M., Kryukov A., and Motokawa M. (2012)
 Dental anomalies in the Japanese mole Mogera wogura from northeast China and the Primorsky region of Russia.
 Acta Theriologica 57: 41–48.

5) Nishizawa H., Asahara M., Kamezaki N., and Arai N. (2010)
 Differences in the skull morphology between juvenile and adult green turtles: Implications for the ontogenetic diet shift.
 Current Herpetology 29: 97–101.

4) 浅川満彦, Hongfeng Zhang, Junfeng Pei, 浅原正和, Wei-Jan Wen, Chuguang Liu, Halik Mahmut, Xiaomin Wu, 本川雅治, 星野仏方. (2010).
 青海省チベット高原で捕獲されたスズメ目鳥類の外部計測値.
 酪農学園大学紀要(自然科学 編) 35: 73–75.

3) Motokawa M., Zhang H., Pei J., Asakawa M., Asahara M., Wen WJ., Liu C., Mahmut H., Wu X., and Buhe A. (2010)
 Small mammals collected from Qinghai Province, China.
 Biogeography 12: 29–37.

2) 鈴木聡, 浅原正和 ,呉毅,李玉春,原田正史,本川雅治 (2009).
 奈良県和佐又山および大普賢岳における哺乳類の捕獲記録. 
 日本生物地理学会会報 64: 3–11.

1) Asahara M., Uesugi R., and Osakabe Mh. (2008).

 Linkage between one of polygenic hexythiazox-resistance genes and an etoxazole-resistance gene in the two-spotted spider mite (Acari: Tetranychidae).
 Journal of Economic Entomology 101: 1704–1710.




紀要等、その他のオリジナルデータや新規な解析を含む論文等(査読なし)

6) Asahara M., and Takai M. (in press)
 Dietary transition in the Nyctereutes sinensis and Nyctereutes procyonoides lineage during the Pleistocene.
 Acta Zoologica (in press) (コメント論文)

5)浅原正和 (2017)
 オーストラリアの”カモノハシ外交”を概観する:第二次世界大戦から現在まで
 三重大学教養教育機構研究紀要2: 1–17. (紀要論文・論説)

4)浅原正和 (2016)
 1905年にニューヨークの動物園にいたあるタヌキの来歴
 三重大学教養教育機構研究紀要 1: 23–28. (紀要論文・研究ノート) 

3) 浅原正和(2015)
 江戸時代の本草書に垣間見える、たぬき・むじな事件の源流
 たぬき道 70–71:12–19. (エッセイ&サーベイ)

2) 浅原正和(2014)
 生物学の教育教材としての博物館展示の一例と博物館を教育に利用する意義について
 中京大学教師教育論叢 第3巻:45–52. (実践研究論文)

1)浅原正和 (2012)
 エゾタヌキのタイプ標本を求めて
 たぬき道 69:5–8. (エッセイ&データ)


その他、主要な出版物・印刷物等(査読なし)


6)浅原正和 (2017)
 「Variation」の訳語として「変異」が使えなくなるかもしれない問題について:日本遺伝学会の新用語集における問題点
 哺乳類科学 57: in press (フォーラム)

5)浅原正和 (2017)
 哺乳類の形態進化の研究を志して
 哺乳類科学 57: in press (日本哺乳類学会奨励賞受賞者による研究紹介)

4)浅原正和 (2016)
 書評:『ホラアナグマ物語―ある絶滅動物の生と死―』(ビョーン・クルテン著、河村愛・河村善也訳)
 哺乳類科学 56:295–296. (書評)

3) 浅原正和 (2012)
 書評:『ブルドッグ―その意外な歴史―』(河村玲奈・河村善也著)
 哺乳類科学 52:147–148. (書評)

2) 浅原正和(2011)
 哺乳類、とくに食肉目における食性適応に伴う歯の形態進化
 三島海雲記念財団 平成22年度研究報告書 第48号: 91–94. (研究報告)

1) 浅原正和, 小薮大輔, 竹下毅 (2010)
 哺乳類における食性と形態進化
 哺乳類科学 50: 103–104. (日本哺乳類学会 2009年度 台北大会 自由集会記録)


その他

講義経験

 「カモノハシと博物学史」 全15回 (学部教養教育) 
 「カモノハシと学ぶ哺乳類の進化 そして科学と社会との関係」 全15回 (学部共通教育)

 「教養としての生物学」 全15回 (学部教養教育)
 「基礎生物学」 全15回 (学部共通教育)

 「生物学の基礎」 全15回 (学部リメディアル教育)

 「生物学実習」 全15回(うち解剖に関連した5回を主担当、10回を補助)

 「教養セミナーT」 全15回 (学部教養教育)

 「博物学の情報論とその発展の社会的背景」 全1回 (大学院特別講義)

そのほか演習・実習等


社会活動等

1)京都大学総合博物館企画展『陸上脊椎動物の多様性と進化―京都大学の挑戦』 展示委員(2012年)
 展示エリア 『哺乳類の多様性と形態進化』 設計・制作
 上映ビデオ 『青海チベット高原の哺乳類』 撮影・編集

2)JSPS Asia Africa Science Platform Program: 2nd International Symposium on East Asian Vertebrate Species Diversity, 事務局長/ Secretary general (2012年)

3)平成27年度 日本動物学会中部支部大会 実行委員 (2015年11月 三重大学)


一般向け講演等のアウトリーチ活動

1)恐竜古生物トーク配信「カモノハシ」 (株)Actow (2011年4月)

2)「哺乳類の形態進化」 京都大学総合博物館企画展展示解説 (2012年8月、10月)

3)「骨学・化石実習」(補助) 京都大学度霊長類研究所犬山公開講座(2014年7月)

4)「骨からみる哺乳類の形態進化」 日本進化学会第16回大阪大会一般市民向け研究紹介 進化ってなんだろう?研究者と話してみよう!(2014年8月)

5)「カモノハシと考える哺乳類の進化」 京都教育大附属中学校 特別授業(2015年1月)

6)「Mammalian evolutionary morphology: from ecomorphology to development」 静岡県立掛川西高等学校 特別授業(2015年3月)

7)「カモノハシと学ぶ哺乳類の進化と自然保護」 三重大学教養教育機構 市民公開講座(2016年11月18日)


広報関連

1)「第115回教員インタビュー」 キャンパスそうす(三重大学生協・広報誌)(2015年11月)

2)「イヌ・ネコの仲間、繁栄のカギは”進化しやすさ”にあり!?臼歯の機能変化による適応進化とそのメカニズムを解明」 三重大Rナビ(大学によるオンラインの研究紹介)(2016年6月)

3)「気候変動と動物のからだ」 三重大学・環境報告書2016 「環境研究」コーナー p37 (2016年9月)

4)「カモノハシの祖先はカモノハシと異なる生活をしていた!?化石標本の再調査から1300万年の間に起きた進化を解明」 三重大Rナビ(大学によるオンラインの研究紹介)(2016年10月)


教育改善等の発表等

1)「アクティブでない講義におけるアクティブさの追求」 三重大学教養教育機構FD研修会 (2017年2月22日)


一般誌協力等

1)
 
「卵を産み,クチバシをもつ哺乳類カモノハシ」(協力・監修) ニュートン 2014年3月号: 114117. (2014年1月)

2) 「くちばしでえさを探るカモノハシ」(上記記事の改訂&再録) ニュートン別冊 ふしぎ動物図鑑: 132 135. (ニュートンプレス・2015年4月)


テレビ出演等

1)「きらめき☆三重大学!」第29回 出演 (『骨からわかる哺乳類の進化』) 三重テレビ (2016年8月30日)


新聞、オンラインメディア等での報道

1)Asahara et al. (2016) Science Advances掲載研究成果の報道
 『The platypus's sixth sense cost it its teeth』 Science 354 (6309): 192. (米サイエンス誌 2016年10月14日)
 『なぜカモノハシには歯がないのか?祖先との比較で明らかに 三重大』 マイナビニュース(日本・オンラインニュース 2016年10月14日)
 『Platypus ancestor had teeth but inferior electro-sense』 Cosmos(オーストラリア・一般科学誌&オンラインニュース 2016年10月13日)
 『Platypus logic: trading teeth for as sixth sense』 Today's Science(米国・高校生&大学生向けオンラインメディア 2016年11月11日)
 『Fóssil mostra que evolução do ornitorrinco não 'parou no tempo'』 Folha de S.Paulo(ブラジル・日刊紙&オンラインニュース 2016年10月23日)等で報道
 『Moderne Anpassungen bei einem lebenden Fossil』 Naturwissenschaftliche Rundschau(ドイツ・一般科学誌)
 『電流で餌探し、歯消滅 カモノハシ進化を解明』 共同通信配信(2016年11月26日)
  以下の新聞紙面(印刷媒体)で掲載を確認:日本経済新聞(2016年11月28日・朝刊)、北國新聞(2016年11月27日・夕刊)、東京新聞(11月28日・夕刊)、毎日新聞(2016年12月3日・夕刊)、産経新聞(2016年12月9日・朝刊)
  以下の新聞でオンライン掲載を確認:日本経済新聞、東京新聞、中日新聞、毎日新聞、産経新聞、北海道新聞、河北新報、静岡新聞、京都新聞、中国新聞、西日本新聞、茨城新聞、山陽中央新報、上毛新聞、長崎新聞、福島民報、大分合同新聞、千葉日報、日本海新聞、琉球新報、デーリー東北、東奥日報、山陽新聞、福島民友新聞、神奈川新聞、下野新聞、高知新聞、秋田魁新報、北日本新聞、徳島新聞、福井新聞、佐賀新聞、新潟日報、信濃毎日新聞、デイリースポーツ、神戸新聞、愛媛新聞、四国新聞、大阪日日新聞、宮崎日日新聞 (計40紙)
 『歯の消滅を解明 三重大、カモノハシ研究 くちばし神経が発達』 伊勢新聞(2016年11月30日・朝刊)

2)『カモノハシの謎探る 浅原正和さん』 中日新聞・津市民版(インタビュー記事 2016年11月15日)

3)『Masakazu Asahara: Studying the morphology of mammals』 Today's Science (Conversations with scientistsコーナー・インタビュー記事) (米国・学校生徒向けオンラインメディア 2016年12月13日)


報道、テレビ番組作成等への協力

・「おはよう日本」(NHK)2016年11月29日 (ハリモグラ・カモノハシの種同定)
・「フルタチさん」(フジテレビ)2016年12月11日 (カモノハシに関する台本の校閲)



受賞歴等

1)2010年度 日本哺乳類学会大会最優秀ポスター発表賞 (2010年)

2)2016年度 日本哺乳類学会奨励賞 (2016年)


助成金等(研究代表者のもののみ)

1)三島海雲記念財団博士課程奨学金(2009–2010年度)
 研究課題:「哺乳類、とくに食肉目における食性適応に伴う歯の形態進化」(代表)

2)京都大学教育研究振興財団中期派遣助成(2010年度)
 研究課題:「食肉類における食性適応に伴う臼歯形態の平行進化」(代表)

3)科研費補助金 (特別研究員奨励費2011–2012年度)
 研究課題:「哺乳類における歯と咀嚼器官の形態進化―食肉目を中心に」(11J01149)(代表)

4)公益信託 成茂動物科学振興基金 (Narishige Zoological Science Award)(2014年10月–2015年7月)
 研究課題:「適応的要因と発生学的要因からみる歯の進化的消失」(代表)

5)京都大学霊長類研究所 共同利用研究(2015年度)
 研究課題:「ニホンザル大臼歯形態における地理的変異とその適応的要因の解明」(代表)(計画研究「頭骨及び歯の形態に関する多面的研究」カテゴリ)

6)科研費補助金(若手B2016–2019年度)
 研究課題:「哺乳類の特徴である複雑な臼歯形態獲得プロセスの解明:歴史的学説の現代的検討を軸に」(16K18601)(代表)


査読経験

Journal of Experimental Zoology Part B: Molecular and Developmental Evolution
Mammal Study
PeerJ
Royal Society Open Science
The Journal of Veterinary Medical Science
Zoological Letters
Zoological Research
Zoological Science
Zoological Studies
哺乳類科学



研究助成の審査員経験

Czech Science Foundation


そこそこの期間(ひと月〜数か月)研究活動に携わった海外の研究機関

1)陝西省動物研究所(西北瀕危動物研究所)西安市・陝西省・中華人民共和国(2009年・青海チベット高原での動物相調査)

2)American Museum of Natural History, New York, USA (2010年・標本調査)


 連絡先


 (迷惑メール対策のため画像データです)



学会発表・シンポジウム等における発表

国際学会・国際シンポジウム

Asahara M.
Evolution and development of functional change, increase, decrease, and loss of teeth in mammals: examples of Carnivora and platypus. 12th International Mammalogical Congress, Perth Convention and Exhibition Centre, Perth, Australia (2017).

Asahara M., Kishida T.
Developmental mechanism and genetic basis of the unique morphological characters of non-model organisms: investigation in bear molars as an example.
11th International Congress of Vertebrate Morphology (ICVM-2016). Bethesda North Marriott Hotel & Conference Center, Washington DC, USA (2016).

Lau ACC., Asahara M., Han SY., Kimura J.
Craniodental geometric morphometry of Eurasian otter (Lutra lutra) in South Korea.
Vth International wildlife management congress. Sapporo convention center, Sapporo, Japan (2015)

Asahara M
Carnivorous adaptation in mammalian molars: unique evolutionary pattern and morphological integration among dental traits in carnivorans.
10th International Congress of Vertebrate Morphology (ICVM-2013). Hotel Fira Palace, Barcelona, Spain (2013)

Asahara M
Investigating developmental mechanisms in non-laboratory animals using museum specimens.
APRU Research Symposium on University Museums: Forming a University Museum Collection Network As the Core of Frontier Research. Kyoto University, Kyoto, Japan (2012)

Asahara M
Specimen-based study on dental anomalies: implications for the evolutionary processes of dental formulae in mammals.
JSPS AA Science Platform Program: "Second International Symposium on East Asian Vertebrate Species Diversity". Kyoto, Japan (2012)

Osakabe Mh, Uesugi R, Asahara M , and Matsuo T
An approach to acaricide-resistance developments from perspectives of genetic linkages and population structures in spider mites.
"Resistance and Chemical Control of Economically Important Tick and Mite Species." in XIII International Congress of Acarology. Recife Palace Hotel, Recife, Brazil (2010)


国内学会・シンポジウム

浅原正和
 クマ科の臼歯形態とBMP7遺伝子の進化:化石・遺伝子改変マウス・分子進化の解析から
 (自由集会:浅原正和,鈴木仁,岸田拓士,新村芳人「生物多様性から抽出された情報により多様性形成の遺伝的・発生学的基盤をさぐる」内にて)
日本哺乳類学会2017年度大会 富山大学 富山市 2017年9月

浅原正和
 オーストラリアの”カモノハシ外交”を概観する:カモノハシに込められた意味
生き物文化誌学会第15回大会 国立民族学博物館 吹田市 2017年6月

浅原正和
 変異性に着目した哺乳類の歯と頭骨の形態進化に関する研究
日本哺乳類学会2016年度大会 筑波大学 つくば市 2016年9月 (日本哺乳類学会奨励賞受賞講演)


浅原正和
 哺乳類における歯の増加、減少、そして消失に関わる要因:食肉目とカモノハシを事例に
日本進化学会第18回大会 東京工業大学大岡山キャンパス 東京都 2016年8月

浅原正和
 肉食性哺乳類における下顎臼歯の進化形態学
平成27年度日本動物学会中部支部大会 三重大学 津市 2015年11月

浅原正和
 イヌ科頭骨の形態進化に関するヘテロクロニー仮説の検討
日本進化学会第17回大会 中央大学後楽園キャンパス 東京都 2015年8月

浅原正和
 ニホンザルにおける下顎大臼歯相対サイズの地理的変異
日本人類学会第68回大会 アクトシティ浜松コングレスセンター 浜松市 2014年10-11月

浅原正和
 哺乳類の食性適応における食肉目臼歯形態の優位性
日本動物学会第85回大会 東北大学 仙台市 2014年9月

浅原正和,張鈞翔,高井正成
 形態から食性や系統を推定する:タヌキにおける研究例
日本哺乳類学会2014年度大会 京都大学 京都市 2014年9月

浅原正和,小泉政啓
 カモノハシはなぜ歯を失ったか:化石種との骨形態比較より
日本進化学会第16回大阪大会 高槻現代劇場 高槻市 2014年8月

浅原正和,高井正成
 霊長類の臼歯形態の進化パターンにおける抑制カスケードモデルの検討
第67回日本人類学会大会 国立科学博物館 つくば市 2013年11月

浅原正和,斎藤和幸,岸田拓士,高橋克,別所和久
 クマ科の臼歯はどう進化したか: 分類群に特徴的な形態形質の発生学的基盤をさぐる
第29回日本霊長類学会・日本哺乳類学会2013年度合同大会 岡山理科大学 岡山市 2013年9月

浅原正和,斎藤和幸,岸田拓士,高橋克,別所和久
 哺乳類の臼歯形態における二種類の肉食適応のパターンとその進化的可塑性に関連する発生学的基盤
日本進化学会 第15回大会 筑波大学 つくば市 2013年8月

西澤秀明,亀崎直樹,浅原正和
 上腕骨のスケーリングに基づくウミガメ類の運動能力推定
第23回日本ウミガメ会議 志布志市文化会館 2012年1112月

浅原正和
 歯数変異から歯式進化のプロセスをかんがえる:イヌ科を例に (自由集会「哺乳類の進化発生学」内にて)
日本哺乳類学会 2012年度大会 麻布大学 相模原市 2012年9月

Asahara M
How had dholes and bush dogs lost their last molars?: Evolution of dental formulae in canids (Canidae, Carnivora, Mammalia)
JSPS Core-to-Core Program "The 1st International Seminar on Biodiversity and Evolution" Kyoto Universiry, Kyoto, Japan (2012)

浅原正和
 タヌキの地域集団内・地域集団間にみられる頭骨の形態変異
日本動物学会 第83回大会 大阪大学 豊中市 2012年9月

浅原正和
 個体変異と種間変異からさぐる哺乳類イヌ科における臼歯形態と歯式の進化
日本進化学会第14回大会 首都大学東京 八王子市 2012年8月

Asahara M .
Dietary adaptations and postantal growth of skull morphology in canids: an approach from 3-D geometric morphometrics.
CDB Symposium 2012 Quantitative Developmental Biology. Kobe, Japan (2012)

Asahara Mand Motokawa M
Testing heterochrony for dietary adaptations in skull morphology of canids.
日本哺乳類学会2011年度大会 宮崎市 2011年9月

浅原正和,本川雅治
 哺乳類臼歯における食性適応に伴う形態進化のパターン(最優秀ポスター賞 from 日本哺乳類学会)
第16回野生生物保護学会・日本哺乳類学会2010年度大会合同大会 岐阜大学 2010年9月

Asahara M
Variability, evolutionary patterns, and dietary adaptation in relative size of mammalian molars.
The 4th International Symposium of the Biodiversity and Evolution Global COE Project. Shiran Kaikan, Kyoto Univ. (2010)

浅原正和,小薮大輔, 竹下毅
 小集会 哺乳類における食性と形態進化(世話人 浅原正和
日本哺乳類学会2009年度大会 台湾大学 2009年11月

浅原正和, 本川雅治
 食肉類の肉食適応に伴う臼歯形態の平行進化と各臼歯のサイズ比への影響
第11回日本進化学会大会(札幌大会) 北海道大学 2009年9月

Nishizawa H and Asahara M
Bite force allometry in green turtles (Reptilia) and masked palm civets (Mammalia): a feeding adaptation?
The 3rd International Symposium of the Biodiversity and Evolution Global COE project 京都市国際交流会館 2009年7月

浅原正和, 遠藤秀紀, 本川雅治
個体変異から何が見えるか 〜タヌキの頭骨と歯の形態に関して〜
京都大学霊長類研究所2008年度共同利用研究会 犬山市国際観光センター 2009年3月

浅原正和
, 遠藤秀紀, 本川雅治
岐阜県産タヌキの地域集団にみられる頭骨形態および歯数の変異
日本哺乳類学会大会 P68 山口大学 2008年9月


浅原正和, 本川雅治
タヌキにおける歯数変異とそれに伴う形態および推定咬合力の個体変異
日本哺乳類学会大会 17A5 東京農工大学 20079

浅原正和
, 上杉龍士, 刑部正博
ナミハダニにおけるヘキシチアゾクス抵抗性遺伝子とエトキサゾール抵抗性遺伝子の連鎖に関する研究
日本応用動物昆虫学会大会 E306 広島大学 20073